2017年09月27日

たらいの水

お陰様で日々いろんな方と話をさせていただく機会が増えてきています。不思議な話から、お仕事のこと、今興味を持っていることやお子さんの事など自分以外の方の話を聞くことは本当に楽しく興味津々で聞かせてもらっています。個人的なことは中々聞きにくいものですが、お話を聞かせて下さる方は目を輝かせてその時の体験を私にもおすそ分けして下さるように、熱気も含め伝えて下さるのです。いいことも悪いことも含め、人に話すということは客観的にその事実を把握していないと話は出来ないものですが、みなさん楽しそうに話してくださるので、テレビや映画を観るよりも楽しく、3D以上のものを感じることが出来ます。

 先日ですが、Aさんという方をご紹介いただきました。Aさんは感情調節障害という症状の方で、あまり聞きなじみのない病名だと思います。周りから見ると感情の抑揚が急激であって、いきなり大声をだしたり、怒りだしたり、泣き出したりなど自分の感情をどうにもすることができない状態で感情の調節が出来ないという症状がある状態をさします。高齢によるものや幼少期のトラウマなど要因は様々あるようですが、日常生活において周囲の人の理解が重要であって、周囲の理解が得られることが出来ないと自分で人とのコミュニケーションを避けて外出を減らしていく傾向があるのです。自宅に引きこもってしまうと周りにもその症状が分からず、さらに自分の殻に引きこもってしまいます。
ある日、Aさんを紹介して下さった方と一緒にご自宅に伺いました。Aさんに今日は何しに来たのか、またAさんに私のことを紹介して下さっていました。しかし、話の途中にもかかわらず感情が高まり私を紹介して下さるどころではありませんでした。Aさんとその紹介者とで会話がうまく合わず声がだんだんと大きくなっていきました。私はその場にいるのがいたたまれなくなったので、「申し訳ありませんが、Aさんと2人にしてもらえませんか?」とお願いし、Aさんと2人にしていただき紹介して下さる方は席を外してもらいました。Aさんとは2人きり、さあどう話を切り出そうかと悩んだのもつかの間、自然とその時に気になったことや自分の話、Aさんの話をしていました。その途中に紹介して下さった方やAさんに関わっていた方々がかわるがわる部屋を覗きに来ていたそうです。あとで聞いてみると隣の部屋で数名の方が心配で聞き耳を立てて聞いていたそうですが、そんなこととは露知らず気が付くといつの間にかに1時間が経っていました。最後はAさんから冗談が飛び出すなどして、初めAさんはベッドに腰掛けていて、私は部屋に立っていた状態で話をしていましたが、最後にはAさんの横に腰を掛け大笑いしながらその日を終えました。その後も何回かお会いさせていただいていますが、初回と変わらず始めは警戒されている様子は見られますが終始変わらず話をさせていだいています。

横田先生に先日「たらいの水の原理」ということを教えて頂きました。「たらいの中の水は、自分の方へとかき集めようとすると逃げてゆきますが、相手の方へと推しやろうとすればするほど不思議なほどに自らにかえってきてしまうのです。人間のほとんどは水で出来ているので、水の法則が通用するのです。」と教えて頂きました。このお話を伺っていたのでAさんと話す時も1人の人として興味を持ってお話をさせていただいたことで、普段出会ってお話をさせていただいている方と同じように話をすることが出来たのではないかと思っています。初回の私とAさんとの話を聞いていた方から「やるやん。」という言葉をいただいたので、フッと笑ってしまったのを覚えています。

(30代男性)
posted by 不思議の会ブログ at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 体験記
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